皆さんは人工知能を、自分がやりたくない仕事を行ってくれる素晴らしい存在だと考えますか?それとも、自分の行っている仕事を奪う恐ろしい存在だと思いますか?
ここをどう考えるかによって、皆さんの今後の働き方は大きく変わってくるのではないかと思います。
本日は藤野貴教さんの「2020年人工知能時代 僕たちの幸せな働き方」という本をめくりながら、今後間違いなくやってくる人工知能時代の働き方について考えてみましょう。
まず、間違いなく一つ断言できることがあります。自動車業界であれ、金融業界であれ、人工知能の影響を受けない業界は一つもないということです。
人間の場合、1日中働けば当然身体が疲労を感じます。また、毎日ずっと同じことをやっていれば「飽きる」という感性を持っています。
ところが、人工知能はどうでしょうか。24時間働いても疲れるどころか、給料すら欲しいと言いません。10年、20年同じ仕事をしたところで仕事に「飽きる」ことなど決してないと言えるでしょう。
ここでは、疲れたり飽きたりする人間が「悪い」と言っているのではありません。むしろ考えてみれば、私たち人間が疲れたり、飽きる感性を持っていたりすることは当たり前のことですよね。
そう言った意味では、人工知能が人間の仕事をどんどん代行していくということ自体が、「そもそも人間って何だっけ?」ということを考えるきっかけを与えてくれることになるかもしれません。
皆さんが日々行っている仕事の中に、「お給料をもらっているからやっているけど、できればこの仕事はやりたくない」と思っているものはありませんか?そういったものは今後、人工知能がどんどん代行していくことになるでしょう。ビル・ゲイツでも、一企業の社長でも、アルバイト勤務の方でも、1日の時間はひとしく24時間しか与えられていないのです。
たとえば私たちの生活の中でも、電車に乗る為には改札で駅員さんに切符を切ってもらい、銀行でお金を下ろす為には銀行の窓口で手続きしてもらわなければならない時代がありました。現代ではそれがIC交通カードと自動改札、ATMという機械に変わってしまいましたよね。
人工知能が単純作業や嫌な仕事を全部代行してくれるからこそ、人間はより付加価値が高く、感性を必要とする仕事に時間を使うことができます。別の言い方をすれば、これからは「人間にしかできない仕事」をしなければならないということにもなります。
これから単純作業はどんどん人工知能に任せていくことになりますが、その代わりに「人間らしい仕事」をたくさん築いて行きましょう。