Good Life Journal

日常生活における「疑問?」を「確信!」へ

密度濃く一日一日を過ごせば、人生の長さは5倍にも10倍にもなる。

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小林麻央さんのブログ「KOKORO.」の最後の言葉となったのは、「皆様にも、今日、笑顔になれることがありますように。」でした。

ついつい、昨日今日明日、と毎日を一続きで考えてしまいますが、「今日」という日だけを見つめることで、思ったよりずっと明るくいられることに気づけるかもしれません。

2011年に癌で「余命あと3ヶ月」といわれた、女性世界初エベレスト登頂者の田部井淳子(たべい じゅんこ)さんは、治療が始まって体が思うように動かなくなっていったそうです。

苦痛の中であと5年生きたいと願いながらも「密度濃く一日一日を過ごせば、5年の倍の長さを味わうことができるかもしれない」と考えた田部井さんは、バングラデシュの山に登りに行き、昨年亡くなる3ヶ月前にも、震災後5回目となる被災した高校生との富士登山に出かけていました。

そんな田部井さんはかねてから、「山であっても、都会であっても、今日一日が無事に過ぎて家に帰れるという保証はどこにもない」と言い、普段出かけるときも最後に家族と交わした言葉が心残りにならないように気持ちよく挨拶していたそうです。

怒られたとか失言したとか、嫌なことほど忘れるのが難しく、明日あさってと持ち越されていき、気づけば雪だるま式に嫌な気持ちが膨らんでいて、今日を気持ちよく過ごすどころではなくなっていることもあるでしょう。

「千日回峰行」という、比叡山で年間100日から200日、7年かけて1日あたり30~84キロを歩いてめぐりながら礼拝し、途中でギブアップするときは首をつるか切腹しなければならない、天台宗随一の荒行といわれる修行があります。それを二度やり遂げた酒井雄哉さんは、次のように言いました。

「今日一日履いた草履を脱ぐ。明日は新しい草履を履く。今日の自分はもう今日でおしまい。だから、『一日が一生』と考える。『一日』を中心にやっていくと、今日一日全力を尽くして明日を迎えようと思える。」

そういった心であれば、昨日は「いけすかないな」と思った人とも、生まれ変わったつもりで今日出会い、新しい関係が生まれてくるのだそうです。

この人生を一生と思うよりも「一日は一生」として、生まれ変わって人生を何度でも繰り返してみるのは、今日を笑顔ですごすために、忘れてはならない心構えなのかもしれません。

それでもわたしは山に登る (文春文庫)

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一日一生 (朝日新書)

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