Good Life Journal

日常生活における「疑問?」を「確信!」へ

テレビの裏側では、権力者たちが「庶民はバカだから扱いやすい」と笑っている。

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小説が100万部売れれば大ベストセラーと呼ばれる一方で、テレビの場合は番組が打ち切りになる目安と言われる1桁台の視聴率でも数百万人もの人が見ていることになるのですから、テレビの影響力が桁違いに大きいことがよく分かります。

そして、そのテレビを日本人は平日に平均3.18時間も見ていますが、テレビには「こうした生き方が流行だ」とか「次はこれがトレンドだ」など、メディアが生み出した価値観で溢れかえっており、テレビを見続けていると不必要なものを購入させられるだけでなく、人生の方向性まで左右されかねないため、自分の人生を支配されないためにもテレビを止めることは賢い選択だと言えるでしょう。

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↑1日3時間でも、1年間で考えれば1ヵ月半もの時間をテレビを見るだけに使っていることになる

情報が無制限に増え続けるのとは対照的に、私たちの寿命はだいたい80年程度と限りがあるため、ムダな情報はどんどん削ぎ落としていかなければ、膨大な情報に振り回されてあっという間に80年なんて終わってしまいます。

35歳という若さでマイクロソフト日本法人の社長にまで登りつめた成毛眞さんは、見ているテレビ番組が質の低い「ダメ情報」を発していると感じたらすぐさまチャンネルを変えるのだそうで、ダメ情報には徹底して触れないよう気をつけているとして、次のように語っていました。

「ダメ情報はその存在を知っただけでダメージを受けると思っています。なぜならダメ情報に接し続けると、ダメ情報への免疫ができてしまい、ダメ情報を見分ける能力が著しく低下するからです。」

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↑油断していたら「テレビに振り回されただけの人生だった」と言うはめになる

成毛さんが指摘するように、テレビは万人が理解できるよう単純な作りにしているため、情報密度が極端に低いと言われています。

実際、テレビが想定している視聴者の思考力の目安はだいたい小学校5年生が十分に理解できるレベルに設定されているので、あるテーマに関しての1時間の番組であれば、書籍にして数ページ、時には1ページにまとまるような内容をものすごく簡単な言い回しを使いながら、何度も何度も延々と説明しているのです。

そのため、少し考えれば分かることですが、小学校5年生向けに書かれた本を毎日何時間も読んでいれば、次第に思考力が衰えるように、テレビを定期的に見ることで思考力はどんどん鈍くなり、気付かぬうちに思考停止の状態に陥ってしまいます。

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↑内容の薄い番組を何時間も見ているのだから思考力が衰えても不思議ではない

このようにテレビは視聴者の思考をまず停止させて、さらに、あらゆる技術を巧みに使いながら私たちを洗脳していくのです。

例えば、バラエティ番組では字幕やBGM、そして人工的な笑い声や拍手の音を駆使しながら、私たちに「ここは笑うところですよ」とか「ここは驚くところですよ」と教え込むため、テレビの視聴者は皆、同じタイミングで笑ったり驚いたりしていますが、冷静になって客観的に見ればさっきまで大笑いしていた場面が大して面白くないことに気が付くでしょう。

アメリカの名門、カーネギーメロン大学大学院で日本人として初めて計算言語学の博士号を取得した洗脳研究の第一人者である苫米地英人さんは、このようにテレビには人々の感情をコントロールする要素が散りばめられていることから、テレビは洗脳装置だと述べています。

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↑テレビは、笑ったり驚いたりする人間の感情まで完全にコントロールする

苫米地さんによれば、ドラマなどは番組スポンサーの意向に沿って作られているため、ドラマの中で主役やかっこいい俳優などの目立つ登場人物が乗っている車や携帯電話は、スポンサー企業の商品なのだと言い、それがコマーシャルだと気付かれないように番組内でさりげなく商品の性能や特徴をアピールしているのだそうです。

そうやって、このドラマを見ている人は知らず知らずのうちに、かっこいい俳優と企業の商品をセットで覚えるようになり、無意識のうちにその商品がなんとなく良い商品なんだと感じるようになりますが、心理学の世界では無意識下で刷り込まれた価値観ほどほど強く記憶に残ると考えられており、このように見る人に宣伝だとハッキリと明示せずに、一定の価値観を刷り込んでいく手法はオウム真理教などが行ってきた洗脳と全く同じ原理だと言われています。

そう考えれば、芸能人たちが着ている有名ブランドの服や高級マンション、そして有名店の豪華な料理など、テレビは毎日何時間にも渡ってそういったものを放送し、「こういう生活をしましょう」とか「こういうものを買いましょう」と視聴者たちに暗示をかけており、その中で他人に植えつけられた価値観に振り回されて、他人の人生を一生懸命に生きている人は少なくはないでしょう。

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↑ドラマもバラエティ番組も全部、視聴者にお金を使わせるための大ウソ

そんな中、人々がこのようにテレビにコントロールされている状況に対してビートたけしさんは危機感を示しており、次のように述べています。

「現代のニッポン人を見ていて怖いのは、『世の中を疑う』って気持ちがまるでなくなってしまっていることだ。おかしなことを言っている奴がいても、みんな信じられないほどすんなりと受け入れちまってる。」

「だから権力やカネをもった人間に『庶民はバカだから扱いやすい』なんて思われちまうんだよ。」

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↑テレビに笑顔で映っている人も、本心では何を考えているか分からない

ただ、最初から世の中を疑う気持ちが欠けているわけではなく、もともと人間には何かに対して疑問をもつ好奇心が備わっており、実際に就学前の子供は1日に約40回も質問をし、2歳から5歳になるまでの間に合計約4万回も質問をすると言われています。

ところが、その好奇心は大人になるにつれて衰え始め、大人になると疑問を持つこともなくなり、固定概念に縛られるようになりますが、その背景にはテレビの存在があると考えることもできるのではないでしょうか。

実際に、ヒトラーが率いたナチスドイツでは街の至る所にテレビホールと呼ばれる一般の人たちが集まってテレビを見ることができる施設を作り、テレビ放送を活用しながら国民の感情をヒトラーの都合の良いように形成したという話はあまりにも有名ですし、今も昔も権力者たちにとって「好奇心」は邪魔な存在なのです。

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↑4万回も質問する子供でも、次第にテレビに好奇心を殺されることになる

このように好奇心が権力者に煙たがられるのは、世の中の常識や秩序というものが好奇心の強い者の疑問の声によって簡単に揺らいでしまうからだと言われています。

そうやって好奇心を追求すればするほど、世の中が権力者によってコントロールされているという物事の本質が見えてきて、最終的には権威との対立が待っていることは、フジテレビを買収しようとしたホリエモンのライブドア事件が象徴していると言えるでしょう。

そういった意味で権力者にとっては、テレビで情報操作をして国民をコントロールする方が都合が良いですし、一方の視聴者も自分が経験できないことほどテレビを信じてしまう傾向があり、たとえ嘘であっても100回も聞かせられれば、いつのまにか真実と思い込むようになってしまうため、テレビに思想や感情を簡単に支配されてしまいます。

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↑自分が経験できないものは簡単に信じてしまうし、嘘も100回言えば本当になる

ホリエモンはライブドア事件などに関して多くのテレビ取材を受けてきた経験を振り返って、テレビは偏った情報で溢れているとして、次のように証言しています。

「テレビは『こういうふうに見せたい』と言う意図でまとめられています。そして、その放送を見てしまうと、それがすべてで、それこそが事実だと思わされてしまう。だから、テレビの報道を鵜呑みにしないでください。」

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↑テレビは知られたくない事実を隠し、自分たちにとって都合の良いものだけを映す

例えば、2004年に六本木ヒルズで6歳の子供が回転ドアに頭を挟まれて死亡するという事故が発生しましたが、当時のニュースでは、緊急時にすぐにドアが止まるようにしていなかった森ビルが悪いと報道されていて、確かに森ビル側がもっと細かい対応をしていれば、幼い命が失われずに済んだのかもしれません。

ただ、森ビルは死亡事故が起きる前からアルバイトを回転ドアに配備して、子連れの保護者たちに子供から目を離さないように声かけをさせ、さらに、ドアが閉まる寸前にかけ込めないようにドア前に障害物を置くなどやるべきことは行っていました。

ニュースでは被害者側に関する内容はほとんど報道されていなかったのだそうですが、実際のところは、アルバイトの人たちが声かけをしているにも関わらず、それを無視して回転ドアが面白いからと子供に遊ばせていた親も多くいたのだと言い、報道されている内容と事実があまりにもかけ離れていたことが後になって分かってきたのです。

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↑テレビの報道と事実が大きくかけ離れていることは珍しいことではない

このように仮に被害者に落ち度があったとしても、そのように報道すると被害者側から名誉毀損で訴えられる可能性を考慮して、テレビでは絶対に被害者の批判はしないことになっています。しかし、加害者が100パーセント悪くて被害者は気の毒だというふうに、物事を極端に単純化してしまってよいのでしょうか。

六本木ヒルズの例で考えれば、森ビルと被害者家族の双方が事故を未然に防ぐことが出来たのではないかというように、物事を多極的に見ることができる能力を認知科学の世界では「認知的複雑性」と呼び、この能力は社会で生きるためには欠かせませんが、テレビの偏った報道を見続けることでこの能力はどんどん失われてしまいます。

人生は年齢を重ねるごとに仕事や人間関係などでどんどん複雑になるため、多極的に物事を見る能力がなければ、この社会を生き抜くことはできないにも関わらず、テレビの影響で物事を単純にしか考えられない人たちが増えてきているのですから、世の中で生きづらさを感じる人たちが増えてきているのも十分に納得できますし、最近問題となっている中高年の引きこもりもテレビと無関係だとは到底思えません。

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↑現代社会の生きにくさや閉塞感は、テレビが原因になっているとしか考えられない

テレビは一般論を伝えているように見える一方で、実際のところは極論を伝えている場合が多く、特に何も考えないで見ていると単純思考の罠にはまってしまうことになり、結果的にテレビを見ることによって思考回路も人生もめちゃくちゃになってしまいます。

ニュース番組は地球の裏側で起きた事件は教えてくれても、自分の人生をどう生きるべきかまでは教えてくれないのですから、そろそろテレビを消して、豊かに生きるためにも少しずつ思考のエンジンを温め始めた方が良さそうです。

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