Good Life Journal

日常生活における「疑問?」を「確信!」へ

母親がつくったお弁当を捨て、コンビニ弁当を買う高校生「原因はすべて、それを求める消費者にある。」

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現在、インターネットで検索される内容の約15パーセントがすでに健康に関するものになっており、健康食品の市場規模も日本だけで約1兆1500億円を超えていると言われていることから、健康に興味を持つ人たちがそれだけ増えてきていることが分かります。

実際、世間を見渡して見るとサプリメントや青汁が流行っているように、現代人は健康に良いという情報には本当に敏感になりました。

しかし一方で、ファーストフードやコンビニ弁当を平気で食べるなど、体に悪いという情報にはあまりにも無頓着だと言わざるを得ません。

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↑体に良いという情報には敏感なのに、体に悪いという情報にはあまりにも鈍感すぎる現代人

確かに、現代社会には安い食品が溢れかえっており、味もそれなりに美味しいので手軽に手にとってしまいがちですが、人間のカラダは食べ物以外から作られることができないことを考えれば、命の原料とも言える食べ物が本来そんなに安く買えるわけがないのです。

本来100円で食べられないものを100円で売ろうとすれば、そこに歪みが生まれるのは当然で、消費者が求める激安食品を店頭に並べるために、生産者は原材料の質を落としたり食品偽造をするなどして商品の質自体を下げるしかなく、安さを求めれば回り回って最後には消費者に跳ね返ってきます。

例えば、あるスーパーが惣菜を少しでも安く作ろうと思えば、野菜や卵などをより安く仕入れなければならなくなるので、農家を安く買い叩くようになるでしょう。そして、買い叩かれる農家は、スーパーが要求する値段で野菜を卸すために、時間、手間、そして労力がかからない方法で生産するようになるのは当然のことです。

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↑日照時間をコントロールされ、無理に卵を産まされるニワトリ

通常、野菜というのは同じ種をまいても生育期間、色、形、そしてサイズがバラバラなので育てるのに多くの時間と労力が必要とされます。

そのため、それらの手間を省くために色や形がきっちり同じで、なおかつ通常の3倍の早さで育つF1種と呼ばれる品種改良された野菜が開発され、現在ではスーパーなどで流通している野菜のほとんどがF1種の野菜になりました。

ただ、このF1種の野菜は超短期間で収穫されるため味が薄くて栄養価もほとんど含んでおらず、さらに子孫を残さない一代限りの種であることから生物として非常に弱いのです。

そのため、自立して自然界で育つことのできないF1種は、大量の化学肥料や農薬を浴びて成長する運命にあり、その薬品まみれの野菜が最終的に消費者の口に入ることは言うまでもないでしょう。

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↑スーパーに並んでいる野菜の形や色がきっちり同じだなんて、どう考えても不自然すぎる

また、卵に関しても昔は高級品と言われていたのにも関わらず、現在ではスーパーで1パック200円足らずで買えてかえてしまうのは、ニワトリが窓がない鶏舎で密集状態で飼育されていることにあります。

このように、あえて窓がない鶏舎で飼育するのは、ライトで日照時間をコントロールして1日を17時間サイクルにすることで、1日の時間を勘違いしたニワトリに早いペースで卵を産ませるためなのだそうです。

しかし、そんなことを繰り返しているとニワトリはストレスで病気にかかりやすくなるため、病気にかからないようにエサに大量の抗生物質を混ぜるのですが、当然その抗生物質は卵を通じて人間の体にも入り込まれます。

最近、病気やケガをして病院で抗生物質を処方してもらっても、ほとんど効かないという人が増えてきているのは、普段から食べている卵が原因の一つになっていると言えるでしょう。

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↑抗生物質がたっぷり含まれた卵を毎日のように食べていたら体がおかしくなっても不思議ではない

さらに、カップラーメンや加工食品などが格安で買えるのにも関わらず、味が濃くで美味しいのは、「たんぱく加水分解物」と呼ばれる人工的なうまみ成分が関係しています。

人間は塩分の摂りすぎに対して防衛本能を持っているため、通常であれば海水と同じくらい塩辛い10グラムの食塩を溶かした350mlの食塩水は絶対に飲めませんが、それをたんぱく加水分解物で味付けすることで、最後の一滴まで美味しく飲み干せる魔法のスープになるのです。

ここまで大量の塩をスープに入れるのは、塩を入れれば入れるほど、この人工うまみ成分の味が引き立たされて、現代人好みの濃い味になるからだと言われています。

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↑日本マクドナルドの創業者「子どもは3歳までに食べたものを一生食べ続ける。」

また、恐ろしいことに、たんぱく加水分解物は日本の法律では食品添加物ではなく、通常の食品として分類されていることから、使用量に規制がなく大量に使うことができ、さらに販売する時には「化学調味料無添加」と表示することさえできてしまいます。

この法律は生産者にとっては非常に都合が良く、あらゆる食品に使われているため、現在日本で流通している格安食品の中で「たんぱく加水分解物」が含まれていない食品を見つける方が難しい状況と言っても過言ではありません。

ただ、この人工うまみ成分の本当に怖いところは塩分多量摂取の危険性だけではなく、こういうものを食べ続けていると、野菜の味や天然のダシなど、食べ物本来の淡白な味を美味しいと思えなくなるところにあります。

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↑スーパーの食品庫コーナーでは「たんぱく加水分解物」が入っていない食品を見つけるほうが難しい

子どもの味覚というものは3歳から6歳にかけて完成し、それまでに親がこのような食品ばかり与えていると本来持つべき味覚が育たなくなってしまい、母親の手料理を美味しいと感じることができなくなってしまうのです。

実際、最近はお母さんの味や家庭の味を知らない子どもが増えており、子どもたちに「好きな食べ物は?」と聞くと、ハンバーガー、ミートソース、そしてラーメンと答える子どもが多いと言いますが、いずれも親がスーパーで買ってきて子どもに与えているものでしょう。

日本マクドナルドの創業者として知られる藤田田氏は生前、「子どもは3歳までに食べたものを一生食べ続ける」と述べていましたが、実際、家庭の味を知らない人たちが今は親となり、休日になると子どもを連れてファーストフード店に足を運びます。

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↑家庭の味を知らない子どもが増えることで、家庭の味は少しずつ失われていく

食事は一日3食だとすると1年間で1000回以上も繰り返して行われるため、食卓には良くも悪くも、ものすごい影響力があると言えます。

最近は家庭崩壊やキレる子どもなどがメディアで頻繁に取り上げられるようになりましたが、この問題の根底にあるのは食べ物の値段や質が大きく下がったことで、食品が甘く見られるようになったことが関係しているのかもしれません。

日本で年間2000万トンの食べ物が廃棄されるのは、それが誰が作ったものだか分からないから簡単に捨てることができるのでしょうし、そもそも安すぎる食品は子どもたちに「食べ物は安いんだ」と誤解させることにもなります。

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↑生きる源である食べ物を粗末にすれば、その人の生き方まで粗末になってしまう

そうやって食べ物を粗末にすることに慣れてしまったせいか、最近では母親の弁当を捨ててコンビニで弁当やパンを買う高校生も少なくないのだそうです。

彼らがそんなことをするのは、母親が作った弁当は味が薄くて、色も悪く、おかずから汁が漏れていることもよくあるからだと言い、コンビニで買ってきた弁当やパンを食べる方がスマートに見えるからなのでしょう。

でも、お母さんの弁当の色が悪いのは着色料が使われていないからですし、おかずから汁が漏れるのもコンビニ弁当とは違って増粘多糖類で汁を無理やり固めていない手作りの証なのです。

にも関わらず、弁当を食べなかったり、部屋で1人で食べるコンビニ飯が一番うまいと言う子どもが増えているのは、彼らが親の思いを感じる知性や、親を敬う心を失いかけている何よりの証拠ですし、食の価値観が破壊されると、人間の心が簡単に狂ってしまう事を表してると言えるでしょう。

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↑母親の弁当に込められた愛情すら分からなくなってしまった現代の若者たち

食事は私たちの体を作り、手間のかかった料理は私たちの心を作るものなのにも関わらず、スーパーの食品売り場で「手作り◯◯」という表示を最近よく目にするようになったのは、すでに食べ物を家で手作りするという習慣自体が非日常化してしまっている証拠です。

60年代までの日本ではどうやって足りない栄養素を補うかが食の議論の中心にあった一方で、安い食品で溢れかえっている現代においては、何が体と心を作るのかを真剣に考え始める時期に差し掛かっているのかもしれません。

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↑激安食品はそれを買う人がいるからこそ、作られる。原因はそれを求めるあなた自身にある

ただ、こういう話になると、「◯◯を買うな」という言い方をする人がいます。しかし、社会を破壊しつつある激安食品を大量に流通させた張本人は安い商品ばかりを求めた私たち消費者なのではないでしょうか。

普段、何気なく買い物をしていると忘れがちになってしまいますが、スーパーの惣菜コーナーで商品を1円でも安くできないかと頭を抱えている生産者は家に帰れば、私たちと同じようにスーパーで野菜を買い、レストランで食事をする普通の消費者なのです。

それは裏を返せば、スーパーで買い物をしている私たち消費者も、普段は会社で何らかのサービスや商品を提供する生産者なのですから、生産者の立場から考えれば自分の作る商品が安く買い叩かれれば、自分の生活を守るために何らかの行動をとらなければなりません。

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↑スーパーで惣菜を作っている人だって、制服を脱げば私たちと同じ消費者になる

生産者の給料は、商品を売ったことで生まれる利益によって支払われるので、商品の価格が下がると利益が少なくなり、生産者の給料も下がることになります。

そうなると、少しでも利益を出すために安い低品質の原料を使ったり、体に悪い食品添加物をたくさん混ぜることで賞味期限を長くして利益を出そうとしますが、そうやって価格を下げるのに伴って商品の質も大きく下げざるを得ないのです。

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↑買う側が安い値段を求めれば求めるほど、店頭に並ぶ商品の質はどんどん下がっていく

そのため、私たちが本当にしなければならないのは、特定の商品をボイコットすることではなく、生産者に対して「あなた達がちゃんと暮らせるようにしっかりと代金を払うから、その代わりにちゃんとした食べ物を作ってね」という買い支えの精神なのでしょう。

あらゆるものには適正価格というものがあり、それが守られているからこそ、消費者も生産者も生活することができますが、商品が安すぎるということは流通の中で誰かが無理をしていることを意味します。

そもそも現代の消費者が食べ物を安いものだと勘違いしていることが一番の問題であって、食べ物と言うものは本来そんなに安いものではないはずです。

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↑消費者が食べ物に正しく高くお金を使えば、ちゃんとした食べ物が店頭に並ぶようになる

私たちが普段使っているお金は、価値の交換をスムーズにするだけのツールではなく、自分たちが望む将来の未来を選ぶ投票権を持ってるのだと思います。

社会は常に私たちのニーズに合わせて変化するのですから、何年に一度しか行われない選挙よりも、私たちが毎日行う消費活動の方がよっぽど現実を変える力を持っていることは言うまでもありません。

そういった意味で、本当に自分たちのためになる食べ物を作っている人たちに、正しく高くお金を使っていくことで、買う側も売る側も幸せになることが出来るのでしょう。

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