Good Life Journal

日常生活における「疑問?」を「確信!」へ

すべての精神病患者は施設に入れず、社会で一緒に生活させればすぐに治る。

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タモリさんが司会をしていたボキャブラ天国というお笑い番組で人気となったお笑いコンビ、松本ハウスのハウス加賀谷さんは、持病の統合失調症が悪化し、一度お笑い界を去りました。

加賀谷さんは10年以上の休養期間を経て復帰したものの、全盛期の自分の感覚が取り戻せないことに悩み、3年が過ぎたある日、ステージでネタのセリフが思い出せず、「あれ?今何の話でしたっけ?」と言ってしまったそうです。すると混乱していた自分をよそにお客さんのほうは大ウケで、加賀谷さんは今の自分でもありなんだと気づくことになりました。

「統合失調症」をテーマにしたコントもやり、NPOや行政機関などにも呼ばれるようになった加賀谷さんは、自分のお笑いについて次のように述べています。

「今のボクのお笑いはナマクラ刀というか、鈍った切れ味が逆に持ち味になって、笑いの幅が広がりました。今だからこそ、できるお笑いもあるんだと思います。」

すでに法律で精神病院という「収容施設」をなくしているイタリアでは、かつて精神病院でつくられた患者劇団が、今も旧病院の建物を使って活動を続けていて、その劇団の名優は市民にとても愛されているそうです。

イタリアで精神病院をなくすと決まった当初は新聞が「犯罪が増えるぞ!」と騒ぎ立てたものの、のちに精神病に結びつく犯罪が増えたという証拠はなく、WHOの調査報告によると、偏見が少ない社会では、精神疾患者の治療プロセスがスムーズに運ぶのだそうで、豊かな先進国の中で精神病患者の「大量収容」という方法が残っているのは日本だけだといいます。

ドアにノブのない内側から開かない部屋など、健康な人でも入りたくないような場所に患者を入れて健康にしようとするのはおかしな話なのかもしれません。

全国で極めて自殺率が低い地域として知られる徳島県の旧海部町では、「病、市に出せ」という格言があり、それは、病気や悩みごとがあったら早く開示せよ、という意味なのだそうです。

この町では、うつ病をもっている人の割合は多いのに精神病院に入院する人はとても少なく、学校の特別支援学級には多くの人が反対で、「わざわざ分ける必要はない」という意見もありました。

野菜だって、一つの畑に一種の野菜を育てれば、その野菜が好きな虫が大量に集まるなどして大変ですが、一つの畑にそれぞれの個性を助け合う野菜を植えると共によく育つといいます。きっと、共に存在しなければよく成長する可能性を高められないのは、自然の摂理なのです。

統合失調症がやってきた (幻冬舎こころの文庫)

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