Good Life Journal

日常生活における「疑問?」を「確信!」へ

人は93%見た目で判断される「もし、中身で勝負というなら、あなたの中身をすぐここに出してくれ。」

f:id:goodlifejournal:20181113231305j:plain

小説家の村上春樹さんは「どんな風に書くかというのは、どんな風に生きるかというのとだいたい同じだ」と自身のエッセイの中で語っていました。

村上さんがこのように言うのは、彼の文章が彼自身を表現する服のようなものだからですが、この考え方を私たちに当てはめてみれば、どんな服を着るのかと言うのは、どんな風に生きるかと同じだと言うことができるのではないでしょうか。

実際、ある調査によれば、人は初めて会った時に見た目から93パーセントも判断され、その印象はその後10年以上に渡って記憶に残るのだそうで、また、見た目を意識する人は意識しない人よりも生涯年収が3000万円も高いというのですから、見た目とその人の人生との間には何か大きな関係があることは間違いありません。

f:id:goodlifejournal:20181113231332j:plain

↑どんな服を着ようかと考えるのは、どんな風に生きようかと考えるのと似ている

人は服を選ぶ時に自分の根底にある考え方を元に選んでいるため、今着ている服はあなた自身の思考や価値観が目に見える形になって現れていると言えます。

そのため、その服がオシャレかどうかは別としても、どうしてその服を着ているのかをきちんと説明できないようでは、あなたの価値観や思考は停止している状態だと言えますし、もしあなたが適当に服を選んでいるのだとしたら、それは人生の選択を適当に行っている事とほとんど変わらないのではないでしょうか。 

f:id:goodlifejournal:20181113231409j:plain

↑クローゼットを見れば、その人がどんな人かはだいたい想像がつく

ミス・ユニバースで優勝の常連国であるベネズエラチームのディレクターは、人の見た目と内面は常に連動しているのにも関わらず、多くの人がそれを理解していないと語っており、ある記者が「見た目も大事ですが、人はやっぱり中身で勝負じゃないですか?」とインタビューした際に次のように答えました。

「中身?では、あなたがいう中身をここに出してくれ。そんな絵空事を言うな。あなたは中身が大切などと言って、それを見た目を磨かない口実にしているだけではないか。」 

f:id:goodlifejournal:20181113231447j:plain

↑「見た目より中身が大切」は見た目を磨かないためのただの言い訳

当たり前のことですが、人間の中身を変えるには時間がかかりますし、実際に努力しようとしても行き止まりやすい一方、まず見た目を変えるところから始めれば、自然と中身は付いてくるのではないでしょうか。

例えば、サイバーエージェントの創業者、藤田晋さんはまだ会社を始めたばかりの頃、投資家や先輩の経営者たちと会う時に若く見られてチャンスを逃さないよう、まずは服装にものすごく気を遣っていたのだそうで、その理由を見た目が自分と他者とを繋ぐ架け橋になるからだと述べています。 

f:id:goodlifejournal:20181113231510j:plain

↑年齢や能力が低くても、その不足分をスーツが補ってくれることがある

実際、着る服によって人は人格を自由自在に変えることが出来るということがアメリカの心理学者フィリップ・ジンバルド氏が行った実験によって、明らかになりました。

実験ではまず、新聞で公募して集まってもらった24人を「囚人役」と「看守役」に分け、囚人役は囚人服を着せられて警察の取り調べを受けたのちに牢屋に入れられ、看守役は制服に着替えて警棒を持って監視をします。

すると、どちらのグループもそれらしい振る舞いをするように指示されていないのにも関わらず、服を着せた途端に囚人は卑屈な態度を取り始め、看守役は命令口調になって言動がどんどん乱暴になって、試験が終わる頃にはどちらのグループの参加者も人格が変わってしまっていたというのです。 

f:id:goodlifejournal:20181113231529j:plain

↑警察官のエラそうな態度は、制服が作り出しているとしか考えられない

そもそも、なぜ人が服を着るのかと言うと、人は服を着ることによって初めて「誰」かになることができるからです。

それがどういう意味かと言えば、私たちが自分の目で直に見ることができる体の部分というのは、腕や足など体の一部だけで、顔や背中などは自分たちの目で直に見ることができないため、全体像としての自分は自分自身ではよく分かりません。

なので、鏡を見たり、頭の中で“自分の体は離れてみればこんな風に見えるんだろうな”と想像しなければ、「わたし」を認識することができず、そういう意味では、私たちは自分自身に関してほとんど何も知らないということになります。

そのため、私たちは自分が何者なのかを表現するために服を着る必要があると言え、これは言い換えれば、今着ている服が自分が何者で、何を考えているのかを表現することになるのです。 

f:id:goodlifejournal:20181113231545j:plain

↑服を着ることで自分の輪郭が浮かび上がってきて、「わたし」を認識することができる

例えば、『インディ・ジョーンズ』や『スター・ウォーズ』など世界的大ヒット作の映画監督として知られるジョージ・ルーカスの妻、メロディ・ボブソンさんは、どんなに重要な会議や講演会に出席する時でも必ずカジュアルな普段着で出席することでよく知られており、それは彼女が過去に受けてきた黒人差別が影響を与えているとして、次のように言います。

「大事な打ち合わせがあったから、ワンピースでレストランに向かいました。そして受付で『昼食会にきた者ですが』と名乗ると受付の女性は私を通路奥の殺風景な部屋に連れて行ってこう言ったのです。『あんた、(配膳係の)制服はどうしたの!?」

黒人女性であるボブソンさんは、カジュアルな服でレストランを訪れたため、受付の女性に「あなたは配膳係の仕事でもしていろ」という意味の黒人差別を受けたのです。

その日以来、ボブソンさんは、世間には見た目で人に対する態度や扱いを変える人たちが少なからず存在するという現実を直視した上で、絶対に黒人差別に屈しないという気持ちをカジュアルな服で表現すると決め、今日までその考え方は変わっていません。

f:id:goodlifejournal:20181113231606j:plain

 ↑「たとえ白い目で見られようとも、私はワンピースで会議や講演会に出席すると決めているの」

また、服は自分の内面だけでなく、周りの環境にも影響を与えるのだそうで、アメリカの心理学者、アルバート・メラビアン博士によれば、この世界には万有引力のように絶対に逆らうことのできない法則がいくつかあり、そのうちの一つに「その人に似合わないことは絶対に起きない法則」があるというのです。

例えば、仮にあなたの周りに不幸な人がいるとして、その人をよく見て見ると、着ている服や持っているもの、さらに口に出す言葉など、どこをとっても不幸が似合っている場合が多く、そう人う意味において、服には現在の自分に見合った物を引き寄せる力があると考えることができます。

ネズミはネズミでも、ミッキーマウスのことが嫌いな人がいないように、同じものでも見た目によって社会から受ける評価は180度違ってくるのです。

f:id:goodlifejournal:20181113231643j:plain

↑みすぼらしい人には、みすぼらしい服がよく似合う

だからと言って、服のバラエティを増やすことはあまり賢い選択だとは言えず、そうやって服の数で個性を表現しようとすることで、むしろ個性は失われることになるのではないでしょうか。

経営学の神様と呼ばれているピーター・ドラッカーは、選択肢が多ければ多いほど自分にとって大切なものが見えにくくなってしまうと述べています。

実際、アパレル産業は今や世界で100兆円規模の超巨大マーケットに成長したと言われるように、日本だけでも年間117万トンの服が買われ、一人当たりでは1年間に長袖シャツを42枚も購入しているという計算になりますが、それは自分を表現するための服を選ぶ感性が衰えてきたために、むやみやたらに服を購入して自分を見失っていることの裏返しです。 

f:id:goodlifejournal:20181113231703j:plain

↑大量に服を買い漁る姿は、まるで失った自分を必死に探しているかのように見える

19世紀から20世紀にかけて活躍した哲学者、ゲオルク・ジンメルが「時代が不安定であればあるほど、ファッションもより早く変化する」と述べたように、どう考えてもおかしいペースで新しい服を次から次へと毎シーズン購入する現代人が不安定なのは間違いありません。

江戸時代には、武家諸法度で身分によって正装が決められており、服装や色などで細かく分けられていたため、城内で出会ったら一目でその人の身分が分かったそうなのですが、現代のように誰もが自由に衣服を選択できる時代においては、自分が何者なのかを理解することは簡単ではないのでしょう。

その証拠に、アメリカのあるスーパーで行われた実験で、24種類のジャムと6種類のジャムとを並べてどちらがよく売れるかを調べたところ、24種類も選択肢がある場合、結局どのジャムが欲しいかを決められなかった人が多かったものの、ジャムが6種類の時の方には意思決定の力が強くなり、24種類のジャムと比較して、売り上げが6倍も多かったという結果が出ています。

恐らくこれは服も同じことで、持っている服の数が少なければ少ないほど、より意思決定が強くなり、自信を持って自分を表現できる服を選ぶことが出来るようになるのではないでしょうか。

f:id:goodlifejournal:20181113231721j:plain

↑心が安定していて、自分に自信がある人ほど同じ服を着る傾向がある

世界最大級のエグゼクティブ・サーチ会社、ハイドリック・アンド・ストラグルズ社のCEO、トム・フリールさんによれば、選択肢を意図的に減らすには、選択肢を吟味するためにもっと考えてゆっくりとイエスを言い、無駄なものには素早くノーを言う必要があるのだそうです。

そもそも現代人がよく考えもせず次から次へと服を買ってしまうのは、服を収納するスペースが大きすぎることが原因である場合が多く、人は自由な時間が長ければ長いほどダラダラするように、クローゼットのスペースも広ければ広いほど無駄な服で溢れかえってしまうのでしょう。

f:id:goodlifejournal:20181113231738j:plain

↑服を置く場所が広いから、「いつか着るだろう」と次から次へと服を買うことになる

ファッション大国であるフランスは街を歩く人たちがオシャレなため、ついつい大量の服を持っているのだろうと考えてしまいがちですが、実際のところは、フランスのクローゼットはハンガーが10個くらいしか掛けれないほど極端に小さいのだそうです。

そのためフランス人は、服は全部で10着しか持てないと初めから分かっているので、よほど気に入った服でないと買わないでしょうし、仮に買うとしても、それだけ考え抜いて選んだ服にはその人の思考が全面に押し出されているでしょうから当然その人に似合でしょう。

そう言った意味で、フランス人が自分に似合う服を選ぶのが上手だと言われるのも納得できますし、ファッション大国と呼ばれるだけあって、フランス人がファッションの本質をよく理解しているのだと感じさせられます。

f:id:goodlifejournal:20181113231756j:plain

↑初めから「10着しか持てない」と分かっていれば、よく考えて服を買うだろう

私たちはついつい「安かったから」とか「せっかくだから」と言いながら次から次へと新しい服を買い、家のクローゼットの中は服がぎゅうぎゅうに詰められているのにも関わらず、毎朝、クローゼットの前に突っ立って「着る服がない!」と騒ぎ立てていますが、それは私たちが完全に自分を見失っている証拠です。

よくよく考えて見れば、人生で大切なことが本当に限られているように、服も同様、自分を表現できる服というのは、そんなに多くないのではないでしょうか。

不安定な時代に生きる私たちはついつい物を溜め込むことで安心感を得ようとしますが、そんな時代だからこそ、思い切って溜め込んだものを放出して、最後の最後に残った数着の服を大切に着ていれば、自信を持って幸せに生きていけるような気がします。

斎藤一人 成功している人の「見た目」の法則

斎藤一人 成功している人の「見た目」の法則

  • 作者: 宮本真由美
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2016/10/27
  • メディア: 単行本
 
成功は服が決める-セルフイメージを上げる男の服選びと着こなし50-

成功は服が決める-セルフイメージを上げる男の服選びと着こなし50-

  • 作者: 西岡慎也
  • 出版社/メーカー: セブン&アイ出版
  • 発売日: 2016/11/07
  • メディア: 単行本
 
見た目を磨く人は、うまくいく。

見た目を磨く人は、うまくいく。

  • 作者: 中谷彰宏
  • 出版社/メーカー: 学研パブリッシング
  • 発売日: 2015/09/01
  • メディア: 単行本
 
服を変えると、人生が変わる。一流の男の身だしなみ

服を変えると、人生が変わる。一流の男の身だしなみ

  • 作者: 中谷彰宏
  • 出版社/メーカー: 秀和システム
  • 発売日: 2015/02/03
  • メディア: 単行本
 
人は見た目が9割 (新潮新書)

人は見た目が9割 (新潮新書)

  • 作者: 竹内一郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/07/01
  • メディア: Kindle版
 
ちぐはぐな身体―ファッションって何? (ちくま文庫)

ちぐはぐな身体―ファッションって何? (ちくま文庫)

  • 作者: 鷲田清一
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2005/01/01
  • メディア: 文庫
 
エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

  • 作者: グレッグ・マキューン
  • 出版社/メーカー: かんき出版
  • 発売日: 2014/12/12
  • メディア: Kindle版
 
ファストファッション: クローゼットの中の憂鬱

ファストファッション: クローゼットの中の憂鬱

  • 作者: エリザベス・L.クライン,Elizabeth L. Cline,鈴木素子
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2014/05/17
  • メディア: 単行本
 
脱資本主義宣言―グローバル経済が蝕む暮らし

脱資本主義宣言―グローバル経済が蝕む暮らし

  • 作者: 鶴見済
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/06/01
  • メディア: 単行本
 
ザ・ファッション・ビジネス

ザ・ファッション・ビジネス

  • 作者: 明治大学商学部
  • 出版社/メーカー: 同文舘出版
  • 発売日: 2015/08/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

  • 作者: グレッグ・マキューン
  • 出版社/メーカー: かんき出版
  • 発売日: 2014/12/12
  • メディア: Kindle版
 
フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質

フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~

  • 作者: ジェニファー・L・スコット,神崎朗子
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2014/10/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)