Good Life Journal

日常生活における「疑問?」を「確信!」へ

少し気持ち悪いと感じる先に未来がある。そこに気づけるのは本気で生きている17パーセントの人だけ。

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最近の日本では少しでも人と違う意見を言おうものなら激しくバッシングされる風潮があります。

一度炎上が起こったりすると、あたかもその炎上がみんなの意見で正しいものだと思い込み、みんなで寄ってたかって当事者を再起不能になるまで叩き続ける姿は恐ろしいものです。

そこには、みんなが残業しているのに一人だけ定時に帰るのはおかしいといった世間の目を気にして生まれたルールや、モラルに盲目的に縛られる日本の慣習が関係していると考えられます。

炎上にワーッと群がっていた人達が、もうそろそろいいかなと感じるとあっさり引き上げてしまうような世の中では、自分の頭で考えて真実を見極める姿勢は生まれにくいのでしょう。

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↑日本人の「和をもって貴しと成す」は度を越すと「みんなで異物を制す」になる

このように既成概念や固定観念をまったくなくして世界を見ることはとても難しいことですが、例えば人工知能碁が人間の世界トップ棋士と対決をして4勝1敗で圧勝するなど、人工知能が人間に勝つまでにはあと10年かかると言われていたこれまでの考えをあっさり覆す事態が起こりました。

最近では棋士の佐藤名人が最強将棋ソフトPONANZAに破れた出来事も記憶に新しく、コンピュータが将棋の可能性を広げているのは明らかです。

その時に社会の常識と思われていることなんて、実際は定まっているようで定まっておらず、脆くて、いとも簡単にひっくり返ってしまうものなのでしょう。

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↑将棋ソフトを形勢判断に役立てる14歳の藤井四段は、人間より強くなったAIの力を使ってさらに進化した新しい人類の姿

「少し気持ち悪いと感じる先に未来がある」というのはクリエイターの高城剛さんで、将来的に電話機などのデバイスが身体の中に埋め込まれるような世の中が到来するのは時間の問題だと独自の見解を述べています。

デバイスが身体の中に入っていくなんて、なんだか気持ち悪いと感じる人は少なくないだろう。しかし、携帯電話の普及がはじまった20年前には、『いつでもどこでも電話でつかまえられるなんて、監視されているようで嫌だ』という人も少なからずいた。しかしいまは、当たり前のものとして受け入れられている。

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↑ノーベル賞を受賞した医学でも、数十年もすればとてつもなく危険な治療法と認識される

科学的にものごとを考えると、この世の中に定説は一つも存在しないのだそうで、科学的に検証されて正しいと思われていたことが、手のひらを返すように180度ひっくりかえるのは珍しいことではなく、世界的権威の一つであるノーベル賞でさえ例外ではありません。

映画「カッコーの巣の上で」ではジャック・ニコルソン演じる主人公が精神病治療に効果があると考えられていた頭の前頭葉を切除するロボトミー手術を受ける悲惨さが描かれていますが、このロボトミー手術は1949年度のノーベル生理学・医学賞を受賞しており、薬物療法が進歩した今日では前頭葉を切るなんて人格を破壊し、廃人のようにしてしまうため実施するのはありえない治療方法です。

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↑科学の成果が結果として悪いことに使われてしまうのは歴史上繰り返されている

その時代や社会に浸透している常識を目の前にすると専門家であっても目が曇ってしまうもので、「ヤマチュウ、もうちょっと医学の役に立つことをした方がええんやないか」と研究自体を疑われていたにも関わらず、今ではその研究が再生医療や新薬開発において欠かせないiPS細胞を樹立し、ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授は、生きていく上で大事なのは様々な種類の物差しを持つことだと示しています。

いまの教科書にはAはBであると書いてあっても、10年後の教科書にはAはCであると書いてあるということは科学の世界ではしばしばあります。先生の考えをそのまま信じこまず、真っ白な気持ちで現象に向きあうこと。先入観を持たないこと。

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↑サッカーの専門家ではないホリエモンの方がJリーグに新しい視点を生み出せる

アメリカ人ジャーナリストのスラリー・プラトニック氏がビジネススクールの学生1,500人に対して「今すぐ夢を追いかけるか」それとも「先に経済的な安定に役立つ職業を選ぶか」と質問をしたところ、83パーセントの人が「経済的な安定を確保してから夢を追いかける」と回答し、「今すぐ夢を追いかける」と回答したのはわずか17パーセントで、人にとって無限にある可能性よりも、すでに知っていて安全なことをする方が安心するのでしょう。

サッカーの専門家ではない実業家の堀江貴文さんがJリーグ史上初のアドバイザーに就任した際も、「JリーグのJの意味をわかっているのか」とか「素人のお前にサッカーの何がわかるのか」といった、門外漢の堀江さんが組織に入ることで新しい発想や動きがうまれることよりも、スポーツに詳しい人たちだけが集まったままの方が良いという声が上がりました。

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↑ほとんどの人が、日々の選択において安全そうな方を選ぶ

しかし、例えば2016年のリオ五輪ではパラリンピック男子1500メートル視覚障害の上位4人がオリンピックの金メダル記録を上回るなど、オリンピックの記録をパラリンピックが超えるという誰も想像しなかったことが起こったわけで、時代が変われば常識はいくらでも非常識になりえるのです。

大事なのはこれまでの世間の考えや、ルールにこだわって正しいとか間違っているという判断するのではなく、どうなるかわからない答えの出ないものや、違うと思った考えを受け入れる人間の度量そのものが変化することではないでしょうか。

みんながみんな同じ考えで染められてしまっては、それらがひっくり返って新しいものが生まれる余地は減ってしまいます。

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↑パラリンピックがオリンピックの記録を超えるなど、一体誰が想像しただろうか

お笑い芸人の松本人志さんは、日本の笑いのレベルは世界一だと誇りに思っており、その笑いの素晴らしさを世界に伝えるために既にあるものとは違うスタイルの映画を撮っているにも関わらず、肝心の日本人が足を引っ張っていると感じるのだそうで、これからは自身の映画を海外だけで公開しようとすら考えていると、日本人の性を嘆いています。

でも、僕が最も情けなく思ったのは、ほとんどの人が、自分で映画館に足を運んでわざわざお金を払って観ようとした映画を、結局は『自分の目』では観なかったということなんですよね。『マスコミでこれこれこう紹介されてた』とか、『ネットのレビューで誰かがこう書いてた』とか、実際に観る前から『他人の意見』を頭に詰め込みすぎていて、結局『他人の目』で観てきただけなんですよ。

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↑倫理観や道徳心ばかりが美化されすぎると離婚も転職もすべてが苦痛になってしまう

日本人ほど特定の先入観に偏った国は珍しいもので、イギリス王室が約300年前に王位継承者がいなくなった時、今のエリザベス女王の祖先であるドイツ生まれでドイツ育ちのジョージ一世をイギリス王に迎え入れましたが、日本の天皇家が途絶えてしまいそうになった時にイギリス王室と同じように他の国から人を呼んできて天皇に据えるなんてことは想像できません。

それにはイギリスとフランスが国境線を決める為に100年間も戦争をしたというような国境争いを経験せず、他の国に領土を侵食されることもなかったため、独自の文化を維持しながら発展することができたという歴史的背景が一部関係しているのでしょう。

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↑日本では他国から天皇を呼び入れるなど、とても考えてられない

その結果、真実を見極めるよりもみんなで助け合いながら生きていこうという精神が大事にされてきたのです。

この日本人の世間的にやってはいけないルールは破らないといった精神は、実際に東日本大震災の時、日本人の多くが誰に命じられた訳でもないのに、通行人の邪魔にならないよう階段の両端に座って中央の通路を確保したり、長い列を作ってバスや公衆電話を我慢強く待つなど、礼儀正しく秩序立った行動として顕著に現れ、世界的にも高く評価されました。

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↑ラッシュ時であってもきちんと列に並ぶ日本人の姿勢には世間に対する同調意識の強さが先入観として身についている

しかし一方で、これらの行動は混乱の中で無力感や諦めから周りに合わせておとなしくなっていたという側面もあるのではないでしょうか。

あまりにも倫理観や道徳心ばかりが美化されすぎてしまうと、一度入った会社を辞めるとか旦那さんを変えるといった、これまで世間が認めてきた以外のことをする人をルールの守れない落後者としてみなすかもしれず、自由で新しい発想や発言を抑え込んでしまう可能性があります。

国内の携帯端末メーカーは2017年以降にガラケーの生産を停止し、端末はガラケーでOSがスマートフォンというガラホへの統一が始まりますが、アップルがMacにUSBやDVDドライブを搭載しないなど古いテクノロジーを捨てて飛躍しているのに比べ、日本はなかなか過去にうまくいった方法から逃れることができず、このままでは常識がどんどん新しく変化している世界に取り残されてしまうでしょう。

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↑日本独特の「空気を読む」という言葉の定義を「新しい時代の空気を読みとる」に変えてしまえばいい

2015年に東京五輪のエンブレム問題で佐野研二郎さんが、ベルギー・リエージュ劇場のロゴを制作したデザイナーにアイデアを盗作したと指摘されたことを発端に、家族までも巻き込まれて社会から酷くバッシングされた問題が起こりました。

これは、本来であれば佐野さんのデザインでは何故ダメなのかということを、盗作したからなのか、デザインが問題だったのか、選考過程にも間違いがあったのではないかなど様々な面から考えなければならなかったのに、ネットで話題になるや否や、その空気に合わせるようにマスコミも世間も動いていってしまったのです。

このように日本では「社会全般の空気からはああせざるを得なかった」とか「そういう空気だったから叩くしかない」などと、最終的に何かを決定するのが人ではなく社会や世間の空気であることが多くあります。

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↑一般人だけでなくプロや専門家までもが世間の空気に流される、それは日本人の悲しい性

この「空気を読む」という言葉は人の顔色を伺うとか周りに同調するのが良いという意味で使われていますが、いっそのこと、この言葉の定義を「新しい時代の空気を読みとる」に変えてしまえばいいのです。

例えば、昔に比べて今では女性が社会で働いて活躍するのは当たり前になってきており、このような世の中の新しい動きや発想を目の前にした時にも、世の中は今後こういう風に変わっていくのだなと新しい空気の広まりを感じることもあるわけです。「空気を読む」の使い方を、このように社会や未来がどう変化するのかを見据える時に使うものとしてしまえば、目に見えない世間を判断の基準にすることもなくなるでしょう。

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↑空気を読むという言葉を使うタイミングを、「周りの動きを読む」から「新しい動きを読む」に変えてしまえばいい

2016年のアメリカ大統領選では最終的に「イスラム教徒によるアメリカへの入国禁止」を主張したドナルド・トランプ氏と「UFOの政府極秘ファイルを調査して国民に公開する」と発したヒラリー・クリントン氏の奇抜でぶっ飛んだ2人の一騎打ちとなりました。

また、日本では東日本大震災で近代科学が自然をコントロールできると思い込んでいた世界観が見事に崩されて、絶対に安全な技術なんていうのはあるわけがないと身をもって実感することになりました。今は世界的に技術も政治も経済もこれまで通りプロに任せていたって何の良いことも起こらないから、新しい変化が必要という過程にあると考えられます。

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↑世界がこれまでとは違った新しい考えを持つリーダーを必要としている

ここ最近、毒舌と言われるタレントの有吉弘行さんやマツコ・デラックスさんの人気が高いのは、みんなが言いたいんだけど口にするとマナー違反と言われるだろうことを代弁してくれるからで、本音では大勢に乗って動いていることに関し、心のどこかで何か変だなと思っている人はいっぱい存在するのでしょう。

今こそ社会や世間への建前ではなく自分にとっての真実を見極める生き方を選択する時だと思います。

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