Good Life Journal

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歯の価値は1本100万円「ACミランは歯が悪い選手を絶対に入団させない。」

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日本歯学センターの所長である田北行宏さんによれば、歯が健康で虫歯や歯周病がない人は一生涯で医療費にして3200万円も得をしているのだと言い、そう考えれば人間の歯は親知らずを含めると32本あるので歯1本あたりには約100万円もの価値があることになります。

ほとんどの場合、小学6年生くらいになると全部の歯が永久歯に生え揃いますが、それは言うならば12歳の時点で3200万円の貯金を持って人生をスタートしているようなもので、私たちはこの貯金を少しずつすり減らしながら日々の生活を送っているのです。

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↑12歳になった時点で3200万円の資産運用が始まったと言っても過言ではない

この歯の貯金は実際のお金と同じように残高が減れば減るだけ日常生活の自由度が狭まり、お金と違って一度失ってしまうと二度と取り戻すことが出来ないことを考えれば、人間にとっての一番の財産は歯と言っても過言ではありません。

ところが、日本では30代の2割以上の人が虫歯治療を繰り返すうちに自分の歯を少なからず失い、7割以上の日本人が何らかの歯のトラブルを抱えていると言うのが現状で、1000人以上の高齢者を対象にして行われた調査によると、人生で一番の後悔は歯を大切にしなかったことだと答える人が最も多く、運動不足や暴飲暴食をも上回る結果となりました。

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↑なぜ一流アスリートの歯は綺麗なのか「ACミランは歯が悪い選手を絶対に入団させない」

日本、アメリカ、そしてスウェーデンなど世界各国で発表されている医学論文を見てみると、歯が残っている本数が多い人ほど寝たきりになる割合が低く、健康で長生きすることが分かっており、どうやら歯の数と健康は比例するようです。

福岡県のある医療機関で行われた噛む力に関する研究では、白米などの噛みやすい食品からピーナッツなどの噛みにくい食品までを15段階に分け、全15種類噛める人と4種類程度しか噛みきれなかった人とで4年間の追跡調査を行ったところ、噛む力が弱い人は強い人に比べて死亡率が2.6倍も高く、寝たきりになるリスクも7.5倍以上高くなる事が分かっています。

高齢者が寝たきりになる一番原因に転倒事故が挙げられますが、実は歯が少ない人は転倒しやすいと言う研究データがあり、実際に夜中に転倒した高齢者のほとんどが歯がない、もしくは入れ歯を外していたことが分かっていて、それは歯が全身のバランスを保つ役割を果たしているからでしょう。

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↑歯を一本失うたびに確実に死や不自由が近づいてくる

人間の骨格はたった20数センチの足の上に数十キロもの体を直立させ、体の一番上に重さ7キロもの頭が乗り、さらにその頭には重さ1キロものアゴがぶら下がっているという極端にバランスの悪い作りをしているので、二足歩行をするためには様々な種類の筋肉や関節をうまく連動させる必要があり、歯がそれらのバランスを調節する役割を担っているのです。

その証拠に、よく観察してみると私たちは姿勢を変えるたびに無意識のうちに歯の噛み合わせを変えており、それによって頭の重心を微妙に調節して全身のバランスを保っているのですから、歯を失った高齢者がバランスを崩しやすいのは当然のことだと言えます。

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↑人間骨格を見てみれば歯が全身のバランスをとっていることがよく分かる

サッカー選手のクリスティアーノ・ロナウド、テニス選手のノバク・ジョコビッチ、そしてメジャーリーガーのイチローには大きな怪我や長期離脱をしないという共通点があり、興味深いことに彼らは全員10代のうちに歯科矯正を済ませているのだそうです。

海外のトップアスリートに関する書籍を数多く翻訳してきたタカ大丸さんはテニスの錦織圭選手に怪我が多いのは歯が悪いからだと述べていますが、実際に錦織選手とクリスティアーノ・ロナウドの負傷経歴を比較すると、テニスにはタックルなどの接触プレーが一切ないにも関わらず、サッカー選手より短期間で故障が倍以上あることを考えれば歯の不具合は全身に影響を及ぼすことは間違いありません。

と言うのも、歯の噛み合わせが全身のバランスを調節しているということは裏を返せば、ほんの少しの歯のズレが全身では大きな歪みに繋がると言え、実際に歯の噛み合わせが数ミクロンずれるだけで首や肩など体の要所は数センチ単位で歪むと言われているのですから、怪我をほとんどしない一流選手の歯が総じて綺麗なのは偶然ではないでしょう。

実際、サッカーの本田圭佑が所属していたイタリアのACミランでは選手を獲得する際のメディカルチェックで必ず歯のチェックをするのだそうで、歯が悪いと故障する可能性が極めて高いとして、今までに数多くの超有名選手の入団を見送ってきたという話はあまりにも有名です。

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↑凶悪犯など精神障害を患っている人は多くの場合、歯に問題を抱えている

歯は肉体的だけではなく精神的にも影響を与えるということも分かってきています。

北海道大学の元教授で世界的な脳科学者としても知られている澤口俊之氏によると、脳に必要な大量の血液は首やアゴの付け根を通って脳に送られるため、歯を中心にアゴや首回りがズレていると血液の通り道を塞いでしまい、それによって顔色が悪くなり表情も乏しくなるのだそうです。

さらに脳の中でも感情をコントロールするなどの機能を持つ前頭葉に血液が行きにくくなることで、攻撃的になったりうつ病の症状が出るなど感情障害が出る傾向にあるのだと言い、実際にうつ病患者の脳を調べると前頭葉の機能が著しく低下していることが分かっています。

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↑歯の歪みは人間の体だけでなく心までも狂わせてしまう

興味深いことに、歯の噛み合わせが悪い人は表情が暗くなるだけでなく、顔が左右非対称になる傾向があることが分かってきました。例えば、奥二重で片側はふたえなのに対してもう一方がひとえになっている人は、歯がズレている可能性が高いようです。

事実、日本屈指の有名歯科として知られる丸橋全人歯科の丸橋賢院長によると、心の様子がおかしい子どもたちは、本当に顔が左右非対称に成長しているのだと言い、最近では小学生の8パーセント、中学生の22パーセントが何らかのうつ症状を持っているとことと無関係ではないと述べています。

さらに、近年起きている奇妙な事件や、残忍な事件の容疑者の顔も同様に、必ず右か左のどちらからに顔が大きく曲がっていると指摘しており、歯が狂うとそこから体だけでなく心も歪んでしまうということなのでしょう。

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↑顔が左右非対称だと気づいたら、歯医者で歯を調べてもらった方がいい

このように歯は人体に強い影響を与えているにも関わらず、日本人はあまりにも歯に対して無頓着で、ある調査によればアメリカやスウェーデンでは歯の定期検診の受診率が80パーセント以上なのに対して、日本人の受診率は10パーセント未満と低く、歯医者は虫歯になってから行くものだと考えている人が大半だと言っても過言ではありません。

しかし、そうした歯に対して無関心な姿勢が安易な治療や抜歯に繋がるのです。現在治療を受けている歯医者から「この歯はもう持たないから抜いてしまいましょう(削りましょう)」と言われた時に歯に関する知識を持ち合わせていなければ、言われたままに歯を抜いたり削ってしまうでしょう。

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↑歯医者は虫歯になったら行くところという認識が一般的な日本

例えば歯医者に「親知らずは虫歯になりやすいので早い段階で抜いておきましょう」と言われると妙に納得してしまいがちです。ところが、親知らずは入れ歯やブリッジを支える役割を果たしたり、最近では奥歯を失った場合に親知らずを抜いてそこに植え替えるといった再生医療ができる可能性も出てきているのだそうです。

食べ物を噛む時には自分の体重と同じくらいの力が歯にかかっていて、人は1日に平均1000回以上噛むので咀嚼回数は1年間では37万回、70年間では2600万回にも達します。

そしてその負担は奥歯に最もかかるため、大抵の場合、奥歯から順に歯は失われていくのが一般的です。しかし、親知らずがあることで奥歯の負担を軽減して奥歯を守る働きをすることが分かってきています。

確かに奥歯は歯ブラシで磨きにくいため虫歯になりやすいことは事実ですが、だからと言ってわざわざ抜くほどの事ではなく、そもそも人間の体には生まれ持って無駄なものは一つもないはずですから、歯を抜くと言う行為はどう考えても不自然だと言わざるを得ません。

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↑歯医者が1人の患者に使える時間はたったの15分で、患者の歯のことを考える時間なんてほとんどない

歯を削る行為も安易に行うべきものできものではなく、歯を削らない名歯医者として有名な小峰一雄さんによると、歯は少しでも削られた瞬間に、将来的にいつか抜かなければならない運命にさらされることになると警告しています。

それは歯の表面のエナメル質はガラスと同じような性質を持っていて、ガラスに小さな傷がつくとそこからヒビが入り割れてしまうように、人間の歯も少しでも削ってしまえばそこから歯全体に無数のヒビが入り、歯の耐久性が急激に落ちてしまうからなのだそうです。

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↑一度削られた歯は将来的に高い確率で失う運命にある

もちろん歯の専門家である歯医者がこれらの事実を知らないはずがなく、そこには患者のためにならないと分かっていても、歯を抜いたり削らざるを得ない理由があります。

歯医者の報酬というのは治療する内容によって貰えるお金が決まっており、例えば、削ったら何点、詰めて何点、抜いて何点、といったように一つ一つの治療に対して点数が決められていて、その点数によって報酬が決まるというシステムになっているのです。

ところが、現行の保険制度では患者のためを思って歯を削らない丁寧な治療をすると点数が貰えないため、本来、削らなくても良い歯を削って詰め物をしたり、歯を抜いて入れ歯にするなど、中には全く問題のない歯をいじくり回す歯医者も少なくないと言われています。

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↑全く問題ない歯でも削るか抜くかしないと儲けにならない

現在は少子高齢化の影響で国の医療費全体が膨らんで国の財政を圧迫しているため、歯科の医療費は厳しく制限され、その結果、歯医者は儲けを出すためとにかく限られた時間の中でより多くの治療をしなければならなくなりました。

ある歯科専門の経営コンサルタントが行った調査によると、一般の歯医者が経営をしていくためには、1時間あたり4人の患者を診ないと儲けが出ないのだそうで、それを元に計算すれば歯医者が患者一人あたりに使える時間はたったの15分しかないことになります。

そのため、一人あたりの診療時間を短くするために、保険の点数があまり高くない患者への説明は最小限にして、詰め物などの調整は歯科衛生士や助手に、そして時間のかかる治療は時間をかけずに手っ取り早く行うなど、治療の質は下がって行く一方です。

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↑現行の制度では患者のためを思って丁寧に治療をすればするほど歯医者は赤字になる

現在は石を投げれば歯医者とコンビニに当たると言われるだけあって、日本中にコンビニは5万店舗ありますが、歯科診療所は約7万店舗とコンビニよりも多い時代になりました。

そして歯医者の適正数は人口10万人あたり50人なのに対して実際には80人もいるわけですから競争はますます激化しており、私たちはその中から信頼できる歯医者を選ばなければなりません。

大阪にある篠原長寿歯科の院長で『歯医者が病気をつくる』の著者でもある篠原裕之さんによれば、信頼できる歯医者かどうかは、噛み合わせチェックをするときに患者さんのアゴをしっかり持って動かしているかどうかで判断できるのだそうです。

歯と体は常に連動しているのにも関わらず、どちらか一方に偏ってしまうケースが多い中、念入りに噛み合わせをチェックしてくれる歯医者は結果的に歯だけではなく全身の健康を守ってくれることになると言うことなのでしょう。

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↑しっかりアゴを持ってくれる歯医者は一生付き合っていける

とは言っても、歯医者に頼ってばかりではなく自分で歯を管理するという意識がなくては、どれだけ信頼の置ける歯医者が見つかったとしてもなんの意味もありません。

あるデンタル用品メーカーが行なった調査によれば、アメリカ人が1年間に20本も歯ブラシを買い換えるのにも関わらず、日本人は1年間でたったの4本しか歯ブラシを交換しないのだそうで、日本人の歯に対する関心の低さが手に取るようにわかります。

確かに、普段の忙しい生活に追われて歯の存在はつい忘れがちになってしまいますが、自分の口の中に3200万円の資産があって、放置しておくとその価値がどんどん目減りしてくと考えれば、絶対に放ったらかしになんてしないのではないでしょうか。

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