Good Life Journal

日常生活における「疑問?」を「確信!」へ

49秒間のレースに勝つために、地球一周分を泳ぎ切るくらいの覚悟がないのであれば、勝つべきじゃない。

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ある調査では100人をランダムに選び、彼らが仕事を始めてから引退するまでの40年間を追跡しました。

すると、40年間で十分に蓄えた貯蓄で安定した老後を過ごすことができたのは5人だけで、残りの95人は何らかの事情でやむを得ず働き続けていたり、経済的に困窮していて家族や友人もしくは国から援助してもらいながら生活している事が分かっています。

あくまでも金銭面での話に限れば、自由のきく人生を築くことができた人は全体の5パーセント程度しかおらず、残りの95パーセントの人は一生苦労が続くようですが、この5パーセントの人たちが特別優秀だったのかと言えばそうではなく、彼らは他の人達と比べて圧倒的に粘り強かっただけのようです。

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↑最終的に自由のきく充実した人生を築くことが出来たのは全体の5パーセントの人たちだけ

興味深いことに、読んだ本の内容を実行に移して習慣化する人は全体の5パーセントで、新年に立てた目標を達成する事ができるのも全体の5パーセントだけだと言われています。そういった意味では幸せを手にすることができるのは、物事を粘り強く続けられる5パーセントの人たちだけなのかもしれません。

実際、1940年にハーバード大学で行われた研究では、学生をランニングマシンの上で走らせ、体格や基礎体力の違いを考慮した上で、何分間走り続けられたかがその後の人生を決定づけてしまう事が分かっており、人生という長いマラソンでどこまで頑張れるかは、圧倒的な粘り強さにかかっているという結論に達しました。

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↑毎月3万円を30年間貯金すると1000万円になり、それを12パーセントで運用すれば30年後には1億円になる

ところが最近では、効率ばかりが注目され結果をすぐに求めたり、手間暇をかけなければ手に入らないと分かるとすぐに諦めたりするなど、長期的なスパンで物事を考えることができる人が極端に減ってしまいました。

ただ、本は買えても知識は買えませんし、家は買えても家庭は買えないように、世の中の仕組みがどれだけ効率的になったとしても、世の中には時間をかけてコツコツと積み上げなければ手に入らないモノがほとんどです。

例えば、生命に関するものはその過程を省くことはできず、赤ちゃんが生まれてくるまでにはどうしても10ヶ月かかり、出産を短縮することはできないように、仕事や勉強に関しても、それは人間が行っていることなのですから、多少の効率化はできたとしても、根本的な部分では長期的な積み重ねなしには何も成し遂げることはできないでしょう。

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↑本はお金を出せばいくらでも買えるけど、知識はコツコツ読み進めないと絶対に手に入らない

オリンピックで3つの金メダルを獲得した水泳のローディ・ゲインズさんがたった49秒間のレースに勝つために、地球一周分にも及ぶ果てしない距離を泳いできたという話はあまりにも有名ですが、映画俳優のウィル・スミスも何かを継続することに関して次のように述べています。

スキルはひたすら何百時間も何千時間もかけて身につけるしかないんだ。でも、一流になりたい、自分には夢がある、成し遂げたいことがあるんだ、なんて言っている人に限って、そのことをちゃんと理解していない。

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↑「何かを成し遂げたい」なんて言っている人ほど継続の本当の意味を理解していない

世界一の投資家として有名なウォーレン・バフェットは以前、株式投資をするときには短期的な利益を狙って売り買いするよりも、長期間に渡って同じ銘柄を持ち続けるほうが最終的な利益が大きくなると語っており、短期的に何かを得ようとする人は、それを失うのもあっという間だということを伝えようとしていたのでしょう。

事実、何かを達成する過程というのは、水を沸騰させる作業に似ていて、水の入ったヤカンは大きければ大きいほど、水が沸くのに時間はかかりますが一度沸騰してしまえば冷めにくく、対照的に、小さなヤカンはあっという間に沸騰する一方で簡単に冷めてしまいます。

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↑長期的に見れば小さなヤカンをどれだけ早く沸騰させたところで何の意味もない

あるジムが行った調査によれば、ジムに入会して2ヶ月間続けられた人はその後1年半以上に渡って運動を続けることができ、さらに喫煙者はタバコを減らすか禁煙し、お酒を飲む人はその量を減らして、ファーストフードが好きな人はそれを食べる量を減らす傾向にあるのだそうです。

毎月3万円を30年間貯金すると累計で約1000万円になり、それを年率12パーセントの複利で運用すると、30年後には10倍の約1億円になると言われていますが、恐らく継続することは複利運用に似ていて、銀行に預けておいた自分の時間や労力には大きな利子がきちんと付いてくるものなのでしょう。

また、メジャーリーガーの上原浩治選手は犠牲にするものが大きければ大きいほど、見返りは大きくなると語っており、変化することが良しとされる世の中だからこそ、一日一日を確実に積み重ねるために、あえて変化しない勇気を持つべきだと述べていました。

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↑イチロー「僕のことを天才なんて言葉で片付けて欲しくない。僕がどれだけ努力していることか。」

ただ、こういった話になると必ず「あの人は才能があるから」という言葉が出てきます。

実際、サイバーエージェントの創業者として知られる藤田晋さんは、早い時期からインターネット広告に目を付けていた先見性のある経営者だと言われてきましたが、本当は将来を見越す能力なんて持っていなかったとして、このように述べています。

今、我が社の大きな柱となっているブログサービスを始めとしたアメーバ事業は、立ち上げた当初5年間はずっと赤字でした。だから、その間は本業から離れた投資やFXでなんとか繋いできたんです。

そして歳月が経ち、ビジョンが現実化すると、その努力をやっていない人たちからは『先見性』があったように見えるのです。つまり、『先見性』や『才能』の正体とは、短期的に何かを犠牲にしてでも、続けてきた結果に過ぎないのではないでしょうか。

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↑人のことを気安く「天才」と呼ぶのは、その人が本当の努力をしたことがない証拠

世界一のプロゲーマーとして知られている梅原大吾さんによれば、人の能力が1から10までだとすると、10を超えた能力は言葉で説明することはできないのだそうです。

例えば、ゲームの世界では10の能力を持っている人のプレーは、「この必殺技を使っているから強い」とか「このコンビネーションを繰り出しているから強い」といったように、素人でも具体的にすごいことが分かる一方で、10を超えた能力はすごいことは分かっても、どうしてすごいのかを説明することができないといいます。

そのため、経営者にしろ野球選手にしろ、能力が突き抜けた人たちのことを上手く説明できない世間の人たちは、彼らのことを「天才」といった言葉で説明しようとしますが、イチローは以前ある雑誌の取材に対して「僕のことを天才なんて言葉で片付けて欲しくない。僕がどれだけ努力していることか」と述べていました。

結果が目に見えるのとは対照的に、その成果の後ろにある努力してきた歴史といのは目には見えないもので、もし誰かの事を「才能」があると少しでも思ったら、まずは自分の想像もつかないような努力を彼らが積み上げてきた可能性について考えてみるべきなのでしょう。

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↑人は自分が経験できないことは上手く説明できない、だから「天才」と言うしかない

例えば、天才画家ピカソと言えば、よく分からない奇妙な絵を想像しますが、実は若い頃には写真と見間違えるほど精巧なデッサンをたくさん描き、1日あたり約3枚のペースで描いてきたピカソが生涯で残した作品の総数は8万点にものぼると言われています。

興味深いことに、ピカソが残した大量の作品の中には未完成の作品がたくさんあり、ピカソ自身は完成させること自体にはあまり関心はなかったようで、むしろ手を休めずに描き続けることが最も大切なことだとしてこんな言葉を残しました。

大切なのは絵が生まれる過程だ。線が一本一本つけ加えられ、一つの状態から別の状態に移り変わる過程が重要なのだ。それが絵画であり、同時にまた、哲学であり生き方そのものなのだ。

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↑どうして日本には100年以上続く老舗企業が約2万社もあるのか「やってみもせんで何がわかる。」

ピカソが結果よりも過程を重要視していたのは、日々努力を積み上げることでしか見えてこないものがあることを知っていたからで、ピカソが絵画の新時代を作ることができたのは、日々デッサンを描き続けて、誰よりも徹底的に基本を磨いたからこそ、結果的に誰よりも大胆にその基本を崩すことができたからなのです。

日本には創業から100年以上続く老舗企業が約2万社もあり、日本は世界一の老舗大国だと言えますが、興味深いことにピカソの過程を大切にする考え方は、百年以上続く日本の老舗企業の考え方にも通じるものがあります。

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↑誰よりも基本を徹底して磨いてきたからこそ、誰よりも長きに渡って良い作品を作り続けられた

欧米型の経営スタイルは合理性や効率を重視するため「なぜそうするのか?」という目的に重きを置く一方、日本の老舗企業はそれらの理屈を一切抜きにして、まずは自分で実際にやり続けてみて、その中で生じた気づきや発見から多くを学び取ることで、仕事に必要な技術だけでなく、根源的な価値観や考え方を構築することができると考えていました。

そのため、昔から日本では武士、大工、料理人、そして農家など職種に関係なく修業の期間があり、その間は掃除や雑用など一見、仕事とは何の関係も無いような事をひたすら続けなければなりませんが、それは長い目で見た時には無くてはならないものだったのでしょう。

にも関わらず、現代社会では合理的に物事を考えることが一般的になってしまったため、どうしても「コレをすればアレが手に入る」という結果重視の考え方になってしまい、短期的に見返りが期待できなければ、何かを根気強く継続することは理にかなわないと考えるようになってしまったようです。

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↑合理的に考えて理屈ばかりこねていては、途中で辛くなって絶対に投げ出してしまう

ただ、サントリー創業者の鳥井信治郎は「やらなわからしまへんで」と言い、ホンダ創業者の本田宗一郎も「やってみもせんで何がわかる」という言葉を残しているように、一代で日本を代表する企業を築き上げた名経営者は、つべこべ言わず、まずやってみて続けることの大切さを説いてきました。

恐らく、彼らが伝えようとしていたことは、誰にでもできることを誰もできないくらいに徹底してやり続けないと、最終的には何も成し遂げることはできないという事だったのでしょう。

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↑つべこべ言わず、とにかくやり続けてみないと分からないこともある

結局のところ、偉業と呼ばれるものは、今まで重ねてきた時間や労力が結果的に目に見える形になっただけの話で、本当に目を向けるべきは、彼らが積み上げてきた過程だと言えます。そのため、もし本当に何かを成し遂げようとするならば、まず手を動かさないことには始まりません。

ただ、不思議なことに何かを始める時に「忙しい」とか「疲れた」といった、やらない理由はいくらでも見つかるもので、逆にどうしてもやらなくてはいけない理由というのはほんの少ししかないものです。

しかし、だからこそ、そのほんの少しの理由を磨き続けることで本当の価値というものは生まれてくるのでしょう。

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