パソコンやスマートフォンだけでなく世の中に存在するありとあらゆるものをインターネットに繋ごうというIoT(Internet of Things)の活用が大きな注目を集めており、最近では実際に私たちの生活を変えるIoT家具が登場し始めています。
IoTについてソフトバンク代表の孫正義さんは「将来は1人当たり1000個IoTデバイスを持つようになる」とコメントしていますが、パソコンやスマホの発明から8年後には世間の7〜8割の人に浸透したように、IoT製品も数年後にはすっかり私たちの生活の一部になっていることでしょう。
2016年の時点でダイキン工業株式会社は心拍情報を読み取る気圧センサーをソファーに取り入れた「エアリトモ ソファータイプ」を開発していて、これは座るだけでその人のストレス度を測定し、状態にあったアドバイスをしてくれるのだそうです。
(出典:airitmo.jpより)
イタリアのデザイン会社であるCarlo Ratti Associatiが作ったIoTソファー「Lift-Bit」は、インターネットにつながった世界初のソファーで、スマホ操作や手の動きに合わせて自由にその形を変えることができます。
このソファーは背もたれのない1人掛けの椅子の形をしたモジュールが複数集まることで構成されていて、その1つ1つの高さを変えることで椅子やソファー、ベッドなどへと形を変えるのです。
Carlo Ratti Associati代表のカルロ・ラッティ氏は、これまでに建築が皮膚や洋服に次ぐ第三の皮膚であると形容されてきたことに対して「建築はこれまでコルセットのように私たちをそこに押し込めてきたものだったがIoTの技術を使うことで自由自在にそれを変化させることができる」と語りました。
今まで私たちは部屋や家具に自分を合わせることしかできませんでしたが、IoT家具を導入することで部屋や家具といった空間をそれぞれの自分の状態に合わせてデザインすることができるようになるのです。
こういった技術が発展していけば、住宅とは将来そこに住む人や訪れる人たちの性格やニーズに合わせて姿を変える変幻自在な空間へと進化を遂げていくのかもしれません。

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