Good Life Journal

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鋼鉄の10倍の強度を持つ建築素材が開発されました。「高強度素材が家の寿命を延ばします。」

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過去数十年にわたり、品質や安全性、コスト削減や建設のスピードアップのために多くの新しい建築資材が開発されてきた結果、最近では建築や建設のあり方を大き変えてしまうのではないかと注目を集める革新的な素材が登場してきているようです。

総工費の半分以上を占めると言われる建築材料は全世界で1兆ドル規模の大きな産業で、材料の大部分はコンクリートや木材、セメント、アスファルトといった古くから使われている素材が占めていて、環境への配慮や家のライフサイクルの向上、資材運搬時の負担軽減といった視点からも新たな材料が求められています。

強度を例にとってみれば、建物の強度を損なう原因には、経年劣化や汚損などによるひび割れがありますが、今ではバクテリアに炭酸カルシウムを発生させることでひび割れを自動で閉じる自己修復コンクリートというのがオランダのデルフト工科大学(Tu Delft)の研究チームによって開発されたそうです。

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(出典:Tu DelftのHPより)

2010年にノーベル物理学賞の対象となったグラフェンという素材は強度が鋼鉄の10倍もあって、MITの研究チームによれば「グラフェンを加工することでこれまでに知られているどんな材料よりも軽量かつ高強度な物質を作り出せる」のだといいます。

スペインの企業Graphenestoneはこのグラフェンをペンキに混ぜた製品を販売しており、これを使うと建物の強度が高まるだけでなく、建物を劣化させる空気中の有害物質をブロックすることもできるそうです。

アウトドアブランドのTHE NORTH FACEでは、クモの糸の成分であるフィブロンを合成した素材を使ったジャケット「MOON PARKA(ムーン・パーカ)」を作成したことで世間を驚かせましたが、「QMONOS(TM)」と呼ばれるこの素材は柔軟でありながら鋼鉄の340倍の耐久性を持つといいますから、これを壁紙やカーテンなどに織り込むことでより持続可能な家づくりをすることにも役立てられるかもしれません。

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これらの超高強度材料は、最終的に構造物の基礎や鉄筋による補強の代替物となる可能性があり、実用化が進めば住宅の寿命は一段と長くなるでしょう。

そうなれば住宅や建物がどのように設計・建築されるかということまで変わっていくでしょうし、最終的には家や建物の概念すら変わってしまうかもしれません。

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