ドローンは様々な業界で商業的に活用され始め、2017年のセールスは対前年比300%にあたる250万台にまで増えています。その中でも不動産業界での市場は他の業界に比べて大きく、2020年までに商業利用目的で使われるドローンの内約22%が不動産に関するものになるだろうと予測されています。
現在、興味ある物件に関して業者に問い合わせる前に10人に9人がオンラインでリサーチをし、オンラインで物件調査に費やす時間は年々増えてきており、ある調査によれば、インパクトのある写真や綺麗な写真がしっかりとオンライン上にあるだけで、物件の売れる値段が明らかに高くなったそうです。
さらに、MLS Statisticsという機関の調査によれば、ドローンで空から撮影したイメージがある時は、それがない時に比べて、物件が売れるスピードが68%も速く、家の外見だけではなく、その家の周りにある海や山なども映像として伝えることでユーザーが受ける印象は全然違うものになっていきます。
2018年には84%のマーケティング・コミュニケーションは写真や動画などのビジュアルを通じたものになると言われており、ソーシャルメディア上でも動画のコンテンツの方が3倍シェアされやすいという事実からも、ドーロンは不動産業界の人たちにとってあったらいいものから、必ず必要な商売道具となってくることでしょう。
National Association of Realtorsのレポートによれば、73%の物件所有者はドローンなどを含めた動画を活用したマーケティングを活用したいと考えているようですが、実際に動画を活用できているのはたった9%しかいません。
オーストラリアで行われた調査では、動画を導入したことで、サイトへのアクセスが403%も増えたという事例もあります。
新しいテクノロジーというのは導入する時期が早ければ早いほど大きな利益が得られることになりそうです。

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