皆さんはサッカーと野球であれば、どちらのスポーツが好きでしょうか?もちろん、これは個人的な好みの話なので、答えは人それぞれだと思います。
しかしながら、企業の働き方は野球のように、勝敗が決まるまで永遠と延長戦を繰り返すようなルールではなく、サッカーのように、あくまで決まった時間内で最大の結果を出す働き方を心がけていかなければなりません。
グーグル日本法人の専務執行役員CMOである岩村水樹さんが書かれた「ワーク・スマート - チームとテクノロジーが『できる』を増やす」という本をめくりながら、ただ一生懸命働くのではなく、どうすればスマートに働けるのかを考えていきましょう。
例えば、家事でも仕事でも、何でもそうですが、ちょっとやり方を工夫したり、上手くタイムマネジメントをしたりすれば、15分、30分速く作業を終わらせることは可能ですよね。
でも、日本の職場に限っては、まだ残って仕事をしている人に対して「先に帰って申し訳ない」という罪悪感を持つ文化が、未だに根強く残っています。
もちろん、一生懸命働こうと思うことは悪いことではありませんが、一生懸命という概念と一緒に「スマート」という概念も持って働いていかなければ、いつまでたっても生産性は上がっていきません。
皆さんはボクシングや剣道の試合を観たことはありますか?特に剣道などの武道系のスポーツは、弱い人ほど無駄な動きが多いですよね。
強い人というのは、短い試合の中でも「動く時」と「動かない時」のメリハリをしっかりつけて動くことで、勝負を確実にものにしていくものです。
世の中には1日6時間労働を導入する企業も出始め、ヨーロッパの北欧の国などになると1日4時間労働なんて会社もあるみたいですが、大変興味深いのは、6時間でも4時間でもしっかりと結果を出せてしまっていることです。
社内のルールを野球型からサッカー型に変えています。でも、ただ早く帰りたいだけではありません。しっかりと考えて、スマートに効率よく短時間で結果を出そうと努力するから、早く帰れるのです。