Good Life Journal

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横田増生:ユニクロ潜入一年

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(出典:PRESIDENT Online)
お手頃価格でハイクオリティーな「ユニクロ」の服は、どんな人の洋服タンスにも1枚はあるのではないでしょうか。そのユニクロの製品が、これほどまでに過酷な労働のうえに運営されているものだとは、驚きの内容である。

本書で挙げられるユニクロの問題点は、サービス残業、長時間労働、パワーハラスメントといった言葉に集約されます。とくに「感謝祭」というセール期間に入ると、店舗は圧倒的な人手不足に陥り、過酷なシフトがいつの間にか組まれることも日常茶飯事なのであるという。

こういった現状を噂話として語るのは容易であるが、本書が異質なのは、著者が実際にアルバイトとしてユニクロで働き、取材をおこなったという点である。過去にもユニクロを告発する書籍を執筆している著者だが、今回は自分の氏名を変えてまでユニクロに潜入しているのである。その甲斐もあってか、本書では実際に働いた者にしかわからない現場のリアルが生々しく描かれている。またユニクロ製品を生産している海外の下請け工場の取材もおこなわれており、日本よりもさらに劣悪な労働環境が浮き彫りになっています。

日本で「働き方改革」という言葉を耳にすることが多い訳だが、届かない現場の声、経営者の独裁、いつも変わらない人手不足などは、多くの日本企業に共通した問題である。「働き方」や「企業のあり方」について、あらためて真剣に考えさせられる書籍になります。

  1. ユニクロではマニュアル通りに仕事をすることが最優先。現場の意見は一切反映されない。徹底した人員管理で、現場の士気は下がる一方。
  2. 海外工場は人件費の安い国へ移転しているが、その劣悪な労働環境は黙認されている。
  3. 業務量に対して時給が安いため、集まるのは外国人が多く、ミスコミュニケーションによるトラブルが続発。結果、作業効率が下がり、さらに人手不足という悪循環が生じている。
  4. 本人の意思を無視して、長時間労働である「ブラックバイト」。シフトは勝手に組まれ、辞めたくても辞めさせてもらえない環境がユニクロにはある。
ユニクロ潜入一年

ユニクロ潜入一年

  • 作者: 横田増生
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2017/10/27
  • メディア: 単行本