皆さんは、人生の最も重要な出来事の85パーセントは35歳までに起こると聞いたらどう思いますか?
アメリカの心理学者メグ・ジェイ博士の調査によれば、生涯賃金の伸びの3分の2が、キャリアの最初の10年間に起こり、自身を変えたいのであれば、性格の大きな変化や脳の成長は20代がピークになるのだと言います。
メグ・ジェイ博士が書かれた「人生は20代で決まる」をめくりながら20代の仕事感について考えていきましょう。
現在、社会が大きく変化したり、人間の寿命が延びているなど様々な理由が重なって、多くの若い人たちが将来のことはすぐに決めなくてもいいと、重要な決断をどんどん先送りする傾向にあるんですね。
もちろん、30代や40代になったからといって、すでに手遅れというわけではありません。しかし、望みの人生を手に入れるために20代からスタートすれば、30代からスタートするよりも間違いなく安易に目標にたどり着くことができます。
ジェイ博士は、20代で行っていた行為は、一般的に30代以降も続くか、少し軌道修正する程度で、現代の若者は「落ち着くのが早すぎた」世代から、「取りかかるのが遅すぎた」世代へと大きく変わりつつあると述べています。そういった意味で、20代をどの職場で過ごすかは当然重要になってきますよね。
仕事に限ったことではありませんが、今まで全然ダメだった人が、いきなり成長して結果を出せるようになることなど、まずありえません。
20代の時に空回りばかりしていた人が30代で急に優秀になったように見えるのは、20代でビジネスマンとしての基礎を嫌というほど叩き込んできたことが、30代でしっかりと結果に結びついただけのことであって、何かの拍子に急激に成長したわけではないんですね。
そういった意味で、30代、40代の結果というのは、20代からの蓄積なしでは絶対にありえないことなんです。20代で結果を出す必要などありませんが、少なくとも、自分が目標とする方向へ確実に動き出す必要があります。
あとになってから分かることですが、20代の時のごく日常的な毎日が、自分の将来を大きく左右していたことに気づくことでしょう。
反省はしても、後悔はしてはいけません。