Good Life Journal

日常生活における「疑問?」を「確信!」へ

「ソーシャル」や「シェア」なんて難しい言葉を使わなくても、食べ物さえあれば、みんなすぐ繋がれるんです。

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皆さんは、地域の方と仲良くなってコミュニケーションを取るためには何をしたら良いと思いますか?地域のイベントに参加する、地域のゴミ拾いをするなどいろいろありますよね。

「つながるカレー コミュニケーションを『味わう』場所をつくる」という本の著者であり、慶應義塾大学教授でもある加藤文俊さんは、知らない街へ仲間数人と出向いていって、カレーを無料で配って会話を楽しむことで、地域の人たちとつながれるかどうかという一つの社会実験をしたそうです。

これは事前に告知や大々的なアピールなどは特にせず、キャラバンでカレーを作りながら「何やってるの?」と声をかけられるの待っているだけというシンプルな方法ですが、やっぱりカレーの匂いにつられて、地域の人たちが頻繁に声をかけてくれるみたいなんですね。

もちろん、食材から調理道具、そして移動にかかるガソリン代まで、かかる費用は加藤さん達がすべて負担し、それでカレーを無料で配るわけですから、金銭的には当然赤字ですが、加藤さんは別に地域の方と楽しい時間を過ごせれば全然赤字でもいいのだと言います。確かにそうなのかもしれませんね。

例えば、仲のいい友人で集まって食事やカラオケなんかに行けば、一晩で5000円ぐらいは当たり前にかかります。だから、食べ物を無料で提供しても、「カレーを食べる」という行為が街の人たちをつなげるという接点になるのであれば、お金なんていただかなくても、充実感は得られるものなのかもしれませんね。

加藤さんが本の中で指摘されている通り、最近では地域の活性化が色々と話題に上がりますが、多くの人たちは「これ、どういう意味や効果があるの?」、「費用対効果はどれくらいで出るの?」など具体的な効果をすぐに求め過ぎているよう感じます。

もしかすると、地域の人をつなげて活性化させるために、難しい顔をしたコンサルティングファームの方に入ってもらう必要はないのかもしれません。人間のつながりなど、想像以上にシンプルで、美味しい食べ物がそこにあれば、誰もがその匂いにつられてやってくるものなのでしょう。

「ソーシャル」や「シェア」などのカタカナ用語を使って世の中を説明しようとしなくても、人々はつながっていくんですね。

そこに食べ物さえあれば。

つながるカレー コミュニケーションを「味わう」場所をつくる

つながるカレー コミュニケーションを「味わう」場所をつくる

  • 作者: 加藤文俊,木村健世,木村亜維子
  • 出版社/メーカー: フィルムアート社
  • 発売日: 2014/07/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)