皆さんは、大企業の社長になろうと考えたことはありますか?
ちょっと、まだ若い方には想像もつかないような話かもしれませんね。「40歳が社長になる日」という本の中で、著者の岡島悦子さんは2025年には大企業でも40歳の社長が出てきても全然おかしくないと仰っています。
それはなぜでしょうか?現在の30代の方たちは「デジタル・ネイティブ世代」と呼ばれ、物心ついた時から携帯電話があり、特に意識の変化をすることなくパソコンやスマホを使いこなしてきた世代ですね。
パソコンやスマホを使いこなすなんて当たり前じゃないかと、若い方々は思われるかもしれませんが、40代や50代が決して持ち合わせていないスキルなのです。
もちろん、40代や50代でも、テクノロジーに詳しい方々はたくさんいます。しかし、その方たちはテクノロジーには詳しいかもしれませんが、「デジタル・ネイティブ」ではないんですね。
同じことを英語で考えてみて下さい。子供の頃に海外で暮らし、英語を喋るのが当たり前の環境で育てば、それが当たり前になりますが、20代、30代になってからネイティブレベルの英語を身につけようとしたら、本当に血のにじむような努力をしなければなりません。
もはや現代では、一つのビジネスモデルの寿命は20年を切っていると言われています。本の中で、岡島さんもご指摘されているように、「持続的なイノベーション」ではなく、テクノロジーの力を最大限に使って、「破壊的なイノベーション」を起こし、ビジネス自体を大きく転換させていかなければ、20年後には今のビジネスモデル自体がなくなってしまうかもしれませんね。
孫正義さんは、「7割でいいから持ってこい」「新しい参入者にやられて一番ビジネスを自分たちでやれ」と言うんだそうですよ。
40代で社長になるためには、何度空振りしても構わないので、20代、30代のうちにできるだけ多く打席に立つことを心がけて下さい。
もう、私たち40代、50代は「デジタル・ネイティブ世代」に会社の未来を託すしかないのですから。