Good Life Journal

日常生活における「疑問?」を「確信!」へ

時間の収支表は常に赤字。成果を上げるために、まずは「やらないこと」を決める。

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1980年代や1990年代の前半であれば、書類を取引先に送って一週間返事がこなくても、誰も不思議に思いませんでしたし、仕事を進めていく上でもそれほど大きな問題にはなりませんでした。

しかし、現在ではメールソフトはひっきりなしに通知音をたて、iPhoneは10分おきにメッセージが届くたびに振動しています。2006年にアメリカのビジネス雑誌「インク」に掲載された研究によれば、アメリカではスマホやPCから離れられないデジタル依存症によって、毎年約28兆円が失われていると言います。

また別の調査では、あまりに世の中に情報が増え過ぎてしまったせいで、従業員の時間の25パーセントが情報を見ることに浪費され、アメリカの経済だけでも、毎年約100兆円が失われており、まさに1978年にノーベル経済学賞を受賞したハーバート・サイモン氏の言葉通り、「情報の豊かさは注意の貧困をつくる」ということが確実に現実化しつつあります。

ピーター・ドラッカーは著書「プロフェッショナルの条件」の中で、時間の収支表は常に赤字であるため、成果を上げる者は、いきなり仕事をスタートさせず、まずは自分の時間が何に取られているかを徹底に明確にし、自分の時間を奪おうとする非生産的な要求を退ける必要があると断言します。

すぐメールを返信したり、常にSNSなどを見ることが悪いわけではありませんが、それらがあなたの時間と注意力を妨げたことを埋め合わせるだけの、 “十分”なメリットがあるかどうかは、しっかりと考える必要があるのではないでしょうか。

孫正義氏は新しいイノベーションを考える時には、社内会議や重要な人とのアポイントもドタキャンして、外出もせず並外れた集中力で、できるだけ早く仕事を仕上げると言いますし、かのアインシュタインも集中力について、次のような言葉を残しています。

「もし、可愛い女の子にキスしながら安全運転できる人がいるんだったら、それは単純に彼はキスに集中できていないだけだろうね。」

もちろん、最新のテクノロジーを使わずして仕事を進めることは事実上不可能ですが、短い時間でしっかりと生産性を上げるためにも、従業員と経営陣が仕事や働き方について、しっかりと話し合う余地は、まだまだ十分にあるのではないかと思います。

ハーバード集中力革命

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プロフェッショナルの条件――いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))

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